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松坂大輔、5月にメジャー昇格も!?
肝心なのは故障と四球を避けること。
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byAFLO
posted2013/04/01 10:30
自由契約が報じられた時に、自身のツイッターで「誤報ではありませんが、もう少ししっかりした内容にしていただかないと間違った認識をされている方が沢山いるようなので……」とコメントしていた松坂。
チームは、4月の1カ月間は開幕ローテでいく方針。
先発が予想される5人の昨季の成績を見てみよう。
ジャスティン・マスターソン 11勝15敗 防御率4.93 年俸382万5千ドル
ウバルド・ヒメネス 9勝17敗 防御率5.40 年俸420万ドル
ブレット・マイアーズ 3勝8敗 防御率3.31 年俸1千1百万ドル
ザック・マカリスター 6勝8敗 防御率4.24 不明
スコット・カズミア 昨季はメジャー登板なし
それにしてもご覧の通り、昨季に関していえば負け越した投手しかいないのだ。
マスターソンはある試合では好投したかと思うと、次の試合ではストライクが入らない。ヒメネスにいたってはピークが過ぎたと見る向きもある。
4番手、5番手は不安だらけで、4月の1カ月間はとりあえず様子を見る形になるだろう。いったん、ローテーションをセットしたら、少なくともそれくらいはチャンスを与えるのがメジャー流の考え方である。
ローテーションにひとりでも空きがでれば……。
松坂は5番手を争っていたのだが、かつてはデビルレイズのエースだったカズミアがオープン戦での内容が評価されてローテーション入りすると見られる。
もうひとり、若手のカルロス・カラスコという投手もおり、4、5番手に不安があれば、松坂とカラスコを昇格させる見込みだ。
松坂の一人称として考えた場合、インディアンス先発陣のなかで、不調、あるいは故障者が出たときにチャンスが巡ってくることになる。