野ボール横丁BACK NUMBER
糸井と田中の穴は大谷翔平が埋める!?
日本球界の常識を覆す日ハムの挑戦。
text by
中村計Kei Nakamura
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2013/03/28 10:31
オープン戦では、投手として157キロを投げ、打者としても10試合で打率.182を記録した大谷。球団史上2人目となる高卒新人での開幕スタメンなるか?
栗山監督が言う「“ザ・プロ野球”の終焉」の真意は?
どんな野球になるかは未知数だが、昨シーズン終了後、栗山はこんな話をしていた。
「“ザ・プロ野球”の時代は終わらなきゃダメなんですよ。もう、そんな時代じゃない」
いろいろな意味を含んだ発言だったように思う。旧態依然とした体質、凝り固まった野球観、非常識が罷り通る球団経営などを変えたいのだという栗山の情熱が伝わってくるセリフだった。
常識にとらわれない球団経営で球界に新風を巻き起こし続ける日本ハムにとって、これほどフィットした監督もいないのではないか。
この球団にしてこの監督あり、なのである。
日本ハムの、そして、栗山の真価が発揮されるのは、まだまだこれからだ。今季も、結果はどうなるにせよ、何かは見せてくれそうな気がする。