濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
シウバや五味ら馴染みの顔が勢揃い。
“地元仕様”の3・3UFC日本大会。
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byGetty Images
posted2013/02/17 08:02
昨年、11月に行なわれた「UFC on Fuel TV6」でマック・ダンジグ(写真左)に判定勝利を収めた五味隆典。UFCでの成績は3勝3敗となっており、日本大会で勝ち越しが期待される。
福田、水垣、廣田、徳留……世界を目指す新星たち。
ただし、“過去と現在”だけではイベントとして完成形とはいえない。“未来”が見えることで、大会はさらに完璧なものとなる。言い換えるなら、観客にとっての新しい発見だ。
その意味で、筆者が注目したいのは福田や水垣、廣田、徳留である。4人とも“地上波中継時代”の選手ではないから一般的知名度はまだ低い。だからこそ、シウバや五味を見に来たファンに新鮮なインパクトを残す可能性がある。
かつて熱狂した選手たちへの思い入れと、新たな発見。もし、久々に格闘技会場に足を運んだ観客が「あの福田(水垣、廣田、徳留)って選手はいいね。また見たいね」と話しながら帰路につくような大会になれば、UFCの日本定着はさらに進むだろう。