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日本航空客室乗務員・荒川実結 「フライト後はしっかり走って時差を解消」
text by
君塚麗子Reiko Kimizuka
photograph byAtsushi Hashimoto
posted2012/11/29 06:00
長時間のフライトや時差など、体調維持に大変なことは数多くあるが、
日本航空の荒川実結さんは、走ることで様々なプラス効果があると語る!
10月4日(木)発売の雑誌Number Do『秋のランニング特集 忙しい人ほどよく走る!~あの人はいつどうやって走っているのか?~』より、全文公開です!
客室乗務員歴7年。国内線と国際線、両方のフライトをこなしている。不規則なうえに時差の調整が必要な職業に就きながら「1カ月100kmを目標に走っている」という荒川実結。彼女のランニングに対する向き合い方は、「走りたいけど忙しい」というランナーに大いに参考になるものだった。
陽の出ている時間に走っておけば、夜にまとまった睡眠が取れる。
私にとってランは仕事を円滑に進めるために欠かせないものです。基本的には「走りたい」と思ったときに走っているのですが、それは、仕事の疲れから生じるカラダの変調の調整も兼ねているんです。
例えばアメリカ路線だと、十数時間のフライトを終え現地に着くと向こうは朝で、また1日が始まります。そんなとき、もちろん仮眠は多少取りますが、日本時間に合わせてしっかり寝てしまうのではなく、陽が出ている時間に走ったりして身体を動かすんです。そうすることで夜きちんとまとまった睡眠が取れ、心も身体もリフレッシュした状態で帰便の乗務に当たることができます。
パリやバンコクからの帰便は朝着になるんですが、そんなときも同じ。帰国してたっぷり寝てしまうとどうしても時差ボケになってしまいます。身体はちょっと疲れているかもしれないけど、そういうときこそ、帰宅後に自宅周辺やスポーツジムなどでしっかり走り、疲れを取り切っちゃうんです。
観光名所を走って感じた雰囲気を、お客様にお伝えすることも。
最近では走らないと身体がなまって飛行機の中でも身体が重い感じがするぐらい。ロングフライトのとき足が痛くなる同僚が多いんですが、そういうことがあまりないのもランのおかげかもしれませんね。
ステイ先でもよく走っています。パリではセーヌ川沿いを走ってエッフェル塔までとか、カナダではロブソン通りを抜けてスタンレーパークまでとか……。その土地ならではの景色を楽しんでいます。観光名所についてお客様に聞かれることも多いですが、そんなとき、走って自分の肌で感じたその場の雰囲気を併せてお伝えすることができるようになったのも嬉しいことです。