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GP800戦目の優勝を逃したフェラーリ。
期待外れのアロンソに早くも三行半!? 

text by

西山平夫

西山平夫Hirao Nishiyama

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photograph byHiroshi Kaneko

posted2010/06/06 08:00

GP800戦目の優勝を逃したフェラーリ。期待外れのアロンソに早くも三行半!?<Number Web> photograph by Hiroshi Kaneko

マッサの笑顔とうって変わって、表情が冴えないアロンソ。今シーズンの開幕時には年間王者の呼び声も高かった元王者なのだが……

800戦目のアロンソは決勝8位。ジンクスは生きていた!?

 では、800戦目となったトルコ・グランプリはどうだったか?

  800戦目  2010年トルコ  7位:F.マッサ

 ジンクスは生きていたのか、同僚のアロンソは予選でQ2ノックアウトの12位、決勝8位と冴えない800戦記念だった。

 原因はハッキリしていて、マシンのパフォーマンス不足。

 開幕直後の下馬評ではアロンソがチャンピオン候補ナンバーワンと言われていたが、数戦で失速。途中、エンジン改造の特別許可をFIAに申請したりの失態(!?)もあり、トルコではレッドブル、マクラーレン、メルセデスGPに完全に置いていかれてしまった。マシンの開発スピードがフェラーリらしくなく遅いのが響いている。すでにチャンピオン争いには赤信号が灯った。

フェラーリ主催パーティの招待状に隠されていた謎。

 ところで、トルコGP前夜、イスタンブールのヨーロピアンサイドで華々しいパーティが開かれた。アジアンサイドのホテルに泊まっている身としては往復の交通渋滞に恐れをなして出席をあきらめたが、いまあらためて不要になった招待状を見て、妙なことに気がついた。

 絵柄は今季型フェラーリF10、操るのはアロンソなのだが、タイヤが昨年までの溝付きタイプで、こんな組み合わせは絶対ありえない。仮に合成処理した写真だとしても、それならなおさらなぜわざわざ溝付きタイヤにしたのだろう、という疑問が残る。謎だ。

「アロンソは溝付きタイヤのフェラーリに乗っていません。これはフェラーリにアロンソは要らないという暗喩なのではないでしょうか」と、この奇妙な招待状の絵柄の謎解きをした関係者がいる。単なるミスなのか? あるいは隠された意図があるのか?

 900回記念グランプリまで、この招待状は大事に取っておこうと思うのだ。

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フェルナンド・アロンソ
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