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<関塚ジャパン、躍進の原動力> 永井謙佑&清武弘嗣 「世界を震撼させたカウンター」 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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photograph byRyosuke Menju/JMPA

posted2012/08/23 06:01

<関塚ジャパン、躍進の原動力> 永井謙佑&清武弘嗣 「世界を震撼させたカウンター」<Number Web> photograph by Ryosuke Menju/JMPA

「先に追い付く自信はあった」モロッコ戦での決勝弾。

 スペイン戦をきっかけに、永井と清武のホットラインは日を追うごとに精度が高まり、阿吽の呼吸で互いの良さを引き出せるようになっていった。そのひとつの完成形が、モロッコ戦終了直前の決勝ゴールだった。

Kensuke Nagai
1989年3月5日、広島県生まれ。名古屋グランパス所属。福岡大在学中から世代別代表に参加、快足を武器にエースFWの座を獲得。五輪では6試合2得点。177cm、74kg。

「モロッコ戦は警戒されていて、スペースもなかったんですけど、あの時間帯は相手の集中力が切れ出していて、空いたところをキヨが見ててくれた。GKが出てきたのも見えたけど、先に追い付く自信はありました。でも、やっと入ったという感じでしたよ。スペイン戦で外しまくっていたんで、ワンチャンスを決められてよかったです」

 永井が自信を持って走り、咄嗟に右足のアウトサイドでシュートを放ったのは、昨年6月、オーストラリアを相手に同じような形でゴールを決めた記憶があったからだ。

「こういうシュートを決めると自分も乗っていける。コンディションも良かったですし、ほんと試合が楽しみでした」

 好調を維持する永井の陰で、清武は自分の状態がなかなか上向かずに苦しんでいた。ボールを持っても判断に迷いがあり、思い切りのいいプレーが少なかった。

永井が好調の一方、清武は「シンプルにプレーできなくなった」。

 スペイン戦では何度か訪れた決定的なチャンスを決めることが出来ず、モロッコ戦の後半17分にペナルティボックス前で横に流れながら放った左足のシュートは、相手GKの手を弾くもバーに嫌われ、惜しくもゴールはならなかった。

「自分持ってねぇなぁって思いましたよ。いい感じで打てているけど、入らんしね」

 清武が精彩を欠いていたのは、コンディションの問題もあるが、昨季所属したセレッソ大阪で求められていた役割のため、自分の持ち味を半ば封印していた影響もあった。

「セレッソでは、昨年以上に活躍しないといけないとか、いろんなことを考えていたら、後ろに下がってパスを出し、ゲームを作ることに集中しすぎることが多かった。本来はボックス内で仕事せんといかんのに、前に行くのか、パスを出すのか、判断のメリハリがつかなくなってきた。なんか、シンプルにプレーできなくなったんですよ」

スペイン戦では決定機を外すなど、潜在能力を発揮しきれなかった清武。
悩めるキーマンが覚醒したのは、モロッコ戦での永井へのアシストだった。
予選グループ1位での突破に大きく貢献した日本のホットラインは、
準々決勝・エジプト戦で再び、相手守備陣を切り裂く――。
つづきは、雑誌「Number」ロンドン五輪臨時増刊号、もしくはNumberモバイルでお読みください。
<ロンドン五輪特別編集>終わらない物語。

Sports Graphic Number 2012/8/24臨時増刊

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