昨夏、今春と連続準優勝・光星学院は、三度目の正直。

　昨夏、この春と続けて準優勝に終わった光星学院は、当然、今年こその想いは強い。

　主軸を打つ2人のスラッガー・田村龍弘、北條史也は下級生時からチームの中心を担ってきた。4季連続出場ともなると、落ち着きはらい、風格さえ漂う。

　初戦は遊学館（石川）と対戦。しかし、『3度目の正直』という周囲の期待とは裏腹に仲井宗基監督、田村主将は共に穏やかに語る。

「先を見据えずに、まずは一戦一戦ですね。遊学館さんは何度も甲子園に出られている学校ですし、レベルの高いチーム。隙を見せない戦いをしていきたい」という指揮官に対し、田村も「対戦相手はどこでも気にならない。それよりも日程が遅めなので、それがよかった」と冷静に話していた。

　最激戦ブロックを勝ち上がり、3度目の正直を実現させたい。

県内76連勝、夏の甲子園6年連続出場……東北の雄・聖光学院。

　同じ東北で光星学院とならび称されるのが聖光学院だ。

　県内での連勝記録を今年も更新（76）し、夏の6年連続出場は智弁和歌山に次ぐ。エースの岡野祐一郎が安定感抜群で打線も活発。春の東北大会では今大会にも出場している光星学院、仙台育英（宮城）を破って優勝も果たしている。

　1回戦の相手は昨夏の覇者・日大三（西東京）。初戦からいきなりの難敵だが、この対戦こそ聖光学院にとっては大きなきっかけとなる。「つばぜり合いから試合をモノにしていく展開が良いのかな」と試合展開を予想する聖光学院・斎藤智也監督は初戦にこう意気込む。

「名前負けや力負けをするようなチームじゃないというプライドを持って戦いたい。そろそろ、ウチが日大三に勝つ時期に来ているんだという気持ちでぶち当たりたい」

　福島県代表が西東京代表を倒す。ひと昔前であればビッグサプライズだが、今は違う。優勝候補の一つとして聖光学院は、昨夏の覇者と対峙するのだ。

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