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投打に充実の大阪桐蔭、
春夏連覇に死角はあるか。
~浪速のダル&おかわり君2世~
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2012/07/20 06:00
(左から)大阪大会に挑む大阪桐蔭の4番・田端良基、エースの藤浪晋太郎、主将の水本弦。
今夏、高校野球ファン最大の関心事と言えば、大阪桐蔭の春夏連覇が達成されるかどうかだろう。
当たり前のことだが、選抜大会優勝校は必ず春に誕生するので、夏には毎回春夏連覇が話題になっていいはずだが、そうはならない。誰もが認める強豪校で、誰もが認める大エースがいて、初めて春夏連覇の可能性が話題になるのである。
大阪桐蔭の大エースは言わずと知れた藤浪晋太郎。今春の選抜優勝以前、藤浪の評価は「球は速いが勝負どころで力を発揮できない未完の大器」と、大谷翔平(花巻東)ほど高くなかった。
それが、1回戦の花巻東戦で大谷にスライダーを右中間に放り込まれて以降、ピッチングががらりと変わった。