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日本とアメリカを股にかける石川遼。
米ツアーの大改革は有利か不利か? 

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雨宮圭吾

雨宮圭吾Keigo Amemiya

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posted2012/03/28 10:30

日本とアメリカを股にかける石川遼。米ツアーの大改革は有利か不利か?<Number Web> photograph by AFLO

フロリダ州オーランドのベイヒル・クラブで行なわれたアーノルド・パーマー招待は、通算5オーバー293で53位タイに終わった。

米ツアーの開幕時期が大幅に変更されるという大改革。

 アーノルド・パーマー招待の開幕前に、米ツアーは来年からの大幅なツアー改革を発表した。要点はシーズン開幕時期の変更、スポンサー確保のための二部ツアーの価値向上、それに伴うQスクール制度(翌年の出場権を得るための予選会)の改革である。

 今季までおおよその日程はこうだった。

1~8月=レギュラーシーズン
9月=上位選手によるプレーオフ
10月=フォールシリーズ(賞金ランク下位選手が中心のシード権を懸けた戦い)

 それが改革後はこうなる。

10月~翌年8月=レギュラーシーズン(フォールシリーズはシーズン序盤戦の扱いとなる)
9月=上位選手によるプレーオフ、それとは別に下位選手による入れ替え戦3試合
※2013年シーズンは移行期間とあって1月から9月までの短期間で行われ、10月から2013-2014年シーズンが始まる

入れ替え戦上位50位に入れなければ二部ツアー行きに。

 入れ替え戦というのはサッカーのリーグ戦で見られるものと同じである。レギュラーツアーの下位選手と二部ツアーの上位選手、合わせて約150人のフィールドで二部ツアーの終盤3試合を戦い、その合計成績の上位50人にシード権を与えようというのだ。詳細は定まっていない点も多く賛否両論渦巻く制度改革ではあるが、すでに舵は切られている。

 石川はまだ制度変更についてほとんど把握していなかったが「そういうのも勉強していかないといけないね」と米ツアー参戦への本気度を示し、入れ替え戦についても「厳しい仕組みだと思う」と語っていた。

 選手の心情からすれば、わずか3試合にすべてを委ねる入れ替え戦は避け、なんとかレギュラーシーズンのうちに賞金シードを確保したいところだろう。入れ替え戦の時期にケガをしたり大きく調子を落としていれば、それだけでシード落ちが決まってしまうからだ。

【次ページ】 勝てるコースを見極めるために米ツアーの積極参戦を!

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