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<私とカラダづくり> 安田美沙子 「234kmを走るためのココロとカラダ」 

text by

林田順子

林田順子Junko Hayashida

PROFILE

photograph byAtsushi Hashimoto

posted2012/02/09 06:00

<私とカラダづくり> 安田美沙子 「234kmを走るためのココロとカラダ」<Number Web> photograph by Atsushi Hashimoto
理想のカラダは人それぞれ。みんな何かを変えたいと思ってる。
そこで雑誌Number Do「理想のカラダのつくりかた。」では、

100人のトレーニングに迫りました。
ウェブでは今回、昨年、初のサブフォーを達成した
タレントの安田美沙子さんのカラダづくりを特別公開します。

 前回の湘南国際マラソンでサブ4達成。安田美沙子の次なる挑戦は佐渡国際トライアスロンだった。出場するのはAタイプ。スイム2km(台風の影響で短縮)、バイク190km、ラン42.2kmの計234.2km、制限時間15時間10分。結果は最終種目のラン32.3km関門に間に合わず不通過。しかし、以前からメンタルが弱いと口にしていた安田がそこまで到達できたことが衝撃だった。限界に挑んだ彼女のカラダとメンタルの変化に迫った。

水泳もバイクも初めはきつかったけど、段々楽になった。

 練習を始める前から不安はありました。昔、海で溺れたのがトラウマで、水が怖かったんですよ。だから恐怖心をなくすところからはじめました。最初はプールの底まで潜って上がってくるだけ。徐々に水の抵抗を受けずに楽に泳ぐコツなども教えてもらいました。カラダが1本になるようなイメージで、腕を伸ばしてから水を押し出す。腕だけで進めるようになるとスイムはだいぶ楽になりました。

 自転車は乗ってたんです。高校のとき山の上にあった学校まで自転車通学だったんで。だけどロードバイクは初めて。最初はビンディングで靴が固定されるのが怖くて、ローラー台で練習しました。それでもロードでこけました。ひかれたら終わりや~って泣きそうになって。そこからのスタートでした。

 それでも50m泳ぐのに2分かかっていたスイムが途中から1分を切るようになって。バイクも初めはきつかったけど、段々楽になった。そこはランと似ていますね。だから途中からは私多分完走できる、って思ってました。

しんどいのを味わったあとは、絶対に楽になるんだ、と。

 メンタルが強くなった自覚はないです。むしろ経験かなって。一度雨のなかランの30km練習をやったんです。カラダが冷えて、足は動かないし、すごくだるくて。それを先生に伝えたら「カラダが順応しようとしてるだけだから、時間経ったら治るよ」って言われて、単純なんですけど、急に楽になったんです(笑)。その経験があって、しんどいのを味わったあとは、絶対に楽になるんだ、と思えるようになりました。カラダが温まったら治る、坂を登ったら下れると、しんどいことをポジティブに考えられるようになりました。

 やっぱり佐渡ってすごい大きな目標だったんですよ。練習している期間も長かったし、完走できたらすごい達成感を味わえたと思います。でもあの長い距離を走れたことで、心が大きくなったと思いますね。やるなら今年も佐渡。リベンジできたら嬉しいし、そこではじめて変われるような気もする。あそこが今の私のゴールなんですよね。

安田美沙子のカラダづくり3カ条

  辛いときこそポジティブに。
  苦手なものからやっていく。
  食事療法も取り入れてみる。

安田美沙子  Misako Yasuda◆

身長:161cm 体重:ヒミツ 体脂肪率:約16%

1982年4月21日、京都府生まれ。'11年1月に行なわれた湘南国際マラソンで初のサブフォーを達成。9月4日に『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系、日曜21:00~)の番組企画で佐渡国際トライアスロン大会に出場。

―――― Training Menu ――――

水泳2~3時間+バイク5~6時間やバイク100kmなど日によってメニューは変えてましたが、多かったのはバイク2時間+スイム2時間のパターン。ランはあまり練習しませんでした。

―――― Key Item ――――

バイクのハンドルには東野幸治、菊地幸夫弁護士らのメッセージが。

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