スポーツはカタチから入る方なんですBACK NUMBER
オジさんゴルファーを“足長オジさん”に変身させるパンツ。
text by
奥山泰広&高成浩Yasuhiro Okuyama & Seikoh Coe(POW-DER)
photograph byNanae Suzuki
posted2012/01/27 11:20
アパレルブランドらしくデザインに妥協しない上で、機能性も徹底的に追求されているゴルフパンツブランド「エドウイン ゴルフ」。例えば……「ストレッチ・シューカット トラウザー」のサイドの部分にはティーホルダーやスコアカード用のポケットを装備。デザインだけに終わっておらず、やたらと実用的!
足を長く、美しく見せる秘密とは?
奥山 もっと自信を持って履いて下さい。このパンツを履けば、高さんでさえも足が長く、かつスマートに見えるんですから!
高 ふ~ん、ジャストフィットなシルエットだからかな!? ちょっと細めな感じを受けるけど、それとは違うのかな!?
奥山 そもそもパンツというのは、ヒップまわりに不必要な弛みがあると全体が野暮ったく見えてしまうんです。逆に余裕がなくてパツパツだと動きにくいうえに、股下がお尻に食い込んだり、太腿の付け根に余計な皺が寄って、みっともなくなってしまうんです。
高 そうそう! だから細めのパンツを履きたくないんだよ。
奥山 「エドウイン ゴルフ」のパンツはヒップを弛ませることもなく、かと言って目障りな皺ができないように腰まわりに微妙な余裕を持たせているんです。ほらっ、こうして平たく広げてみても、太腿のいちばん幅の広いトコロ……「ワタリ」っていうんですが……に皺がなくて、とてもすっきりしているでしょう。おかげで、腰~太腿がスマートに見えるってワケです。
高 (ゴソゴソ……早速パンツを履く)うん、いいねえ。なんだか足が長くなった感じ。
奥山 さらに膝から足首にかけてのラインを、すと~んとストレートにすることで、膝下を長く見せることに成功。この2つが美脚効果を最大限に高めるんです。
高 なんか、お腹まわりが締まる感じだね。
奥山 そのとおり! ウェスト前面がダボッとしていないので、ぽっこり出た下っ腹をしゃんと押さえてくれるんです。美脚と同時に、着痩せ効果も期待できるのが魅力。かと言って、全然窮屈な感じはしないでしょ?
高 うん。アドレスもスウィングも窮屈じゃないし、膝の屈伸運動だって楽々できるよ。
サーファーからゴルファーに移行するようなイマドキのオジさん達へ。
奥山 「エドウイン ゴルフ」の蘊蓄をお話しましょう。
高 いや、いらない。俺ったら蘊蓄嫌いだから。
奥山 そう言わないで、「エドウイン ゴルフ」の“立ち上げストーリー”が興味深いんですから。きっと……合コンで役に立ちますよ。
高 早く話してよ! 早くっ!
奥山 若い頃はバリバリのサーファーだったエドウイン常務取締役の小川信幸氏が、年齢とともにユルいスポーツ、すなわちゴルフに注目しだしたのが5年前。当時、営業部長だった小川さんとゴルフ好きの同僚が雑談中、「僕らが履きたいパンツってないよねぇ」という何気ないセリフが出てきたのがきっかけで、本格的なゴルフウェア作りが始まったそうです。
高 なるほど。“必要に迫られたモノ作り”は、良いモノを生み出すよね。
奥山 サーファー時代よりは衰えてしまった“体型”のせいで、「自分が履きたいパンツがない」というよりは「似合うパンツがない」というのが本音だったみたいですけど(笑)。腹が出たオヤジでもカッコよく履きこなせるようにシルエットにとても気を遣い、ウェストを出したり縮めたり、膝を絞ったり、何度も試行錯誤を繰り返したと聞いてます。で、ようやく完成したパンツはオジさんゴルファーだけでなく若者にも人気を博し、初期ロットがまたたく間に完売したとか。
高 むむっ、小川さんって、俺とほぼ同年代だっけ。自分達より前の世代のゴルフスタイルって、けばけばしたシャツとスラックスが主流だったんだ。いかにも“ニッポンのゴルフお父さん”って格好が嫌で、カジュアルなシャツやパンツを流用したり、いろいろとゴルフウェア選びに苦心したんだよな。