日本代表、2014年ブラジルへBACK NUMBER
新年早々の移籍情報から検証する、
ザックジャパンの「向上心王」は誰?
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byYUTAKA/AFLO SPORT
posted2012/01/13 10:30
日本代表の新ユニフォームの発表会に、選手代表のひとりとして登場したハーフナー・マイク。ヴォルフスブルクなど複数のオファーの中でオランダのフィテッセを選んだ理由として「最初の一歩だし、いきなりトップリーグではなくて徐々に成長していきたかったから」としている
2010年は本田、2011年は長友、2012年は誰だ?
もちろん海外移籍ばかりがレベルアップの道ではあるまい。今野泰幸は新たなチャレンジの場としてガンバ大阪への移籍が有力視されている。それぞれが己に何が必要かを考え、自分の向上心を発揮できる場を探しているのである。
向上心を発揮して大いに成長した一番の選手をもし決めるなら、2010年は本田圭佑、2011年は長友佑都ということになるだろうか。
そして、2012年の“向上心王”争いである。
マイク、李たち新しいサムライ・フットボーラーが欧州で輝きを放つか、それともケガから復帰して巻き返しを狙う本田か、欧州で次なるステップアップを図る香川真司か、それとも――。
向上心の連鎖はチーム力を引き上げる。そのレースが熾烈になればなるほど、日本と世界との距離がググッと縮まってくる一年となるに違いない。