プレミアリーグの時間BACK NUMBER
激動のプレミアリーグ監督事情。
ファンの声で指揮官の首が飛ぶ!!
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byAFLO
posted2011/12/06 11:00
攻撃的な試合を見せながらも、ビッグクラブとの接戦をことごとく競り負け遅れを見せるチェルシーのビラスボアス。結果を出すために与えられた時間はそう長くはないが
CL出場圏内という条件が突きつけられている監督たち。
プライドの高いロシア人富豪は、少なくとも今季末までは新監督に時間を与えると見られている。もちろん、観衆による「不信任票」に選手が感化され、トップ4(CL出場圏内)が危ぶまれるような非常事態を迎えないことが前提だ。
昨季まで、CL出場権を逃せばクビと言われていたロベルト・マンチーニは、今季のマンCで、サポーターが誇らしげに名前を歌い上げる絶対的な指揮官となっている。
片や、ボルトンで停滞ムードのオーウェン・コイル、フルアムで精彩を欠くマルティン・ヨルといった下位勢の監督には、スタンドの声次第でブルースの後に続く危険性がある。
アストンビラのアレックス・マクリーシュも、8位で12月を迎えてはいるが、地元ファンが敵対視するバーミンガム(現2部)の前監督という“アキレス腱”を持つ。
国際化が進むクラブの経営方針には口を挟むことなどできないサポーターたちだが、チームを切り盛りする監督の首を求める声は、いまだに力を持っているのである。