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降格寸前だったヘタフェが見事復活!
救世主・ミチェル新監督の手腕。 

text by

中嶋亨

中嶋亨Toru Nakajima

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posted2009/10/13 11:30

降格寸前だったヘタフェが見事復活!救世主・ミチェル新監督の手腕。<Number Web> photograph by AFLO

今季6試合が終わった時点で3勝3敗、順位を8位としているヘタフェ。ミチェル監督は今季の降格争いから逃れられるか?

目標は「一部残留」と控えめながら、欧州の舞台も視野に。

 現在のヘタフェには明るい雰囲気が満ちている。効果的なトレーニングを行い、それがまずまずの結果として出ていることで練習中の雰囲気も昨季とは全く違うものになっている。そして、それを見に来るファンの数もシュスターやラウドルップ時代のように多くなっている。練習後にロッカールームへと引き上げる選手やミチェルには明るい声援が飛ぶ。その中でも最も多いのが、「グアッポ!!(美男子)」や「マッチョ!!(逞しい男)」という現役時代からミチェルに付けられているあだ名だ。

 '04~'05シーズンに1部に昇格して以来、常に降格候補とされながらも2シーズン連続で国王杯決勝進出を果たしたり、UEFA杯でもバイエルン・ミュンヘンを追い詰めるなど、“奇跡的な成長”を遂げてきた当時の勢いを、今のヘタフェは取り戻しつつあるかのようだ。そして指揮官も当然、それを感じている。

 昨季の残留成功によって2011年までの契約を勝ち取ったミチェルは、ヘタフェでの目標を「まずは残留。我々は決してビッグクラブではないのだから」と語る。それでも、「だが、選手達の力を最大限に引き出せば、ヨーロッパの舞台に立つことだって不可能ではない」とも語っている。

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