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新戦力に沸くショートトラック。
注目株は20歳の若き女王・桜井美馬。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byKYODO
posted2010/01/03 08:00
ショートトラック五輪代表選手たち。左から小沢美夏、伊藤亜由子、桜井美馬、酒井裕唯、貞包紘子。小沢だけはソルトレークシティとトリノの2つの五輪に出場している
まずは決勝進出が目標。若き情熱家の挑戦に期待したい。
日本のショートトラックは、1992年のアルベールビル五輪男子5000mリレーの銅メダル、98年長野五輪男子500mでの西谷岳文の金メダルと植松仁の銅メダルがあるが、以後、メダルからは遠ざかっている。女子は、今までメダルを獲ったことがない。
桜井は今シーズンのワールドカップでも、4大会に出場しているが、まだ決勝進出は果たしていない。まずは決勝進出が目標であり、桜井本人も世界で戦うためには課題がまだ多いと語っている。
だが、中学卒業とともに親元を離れ勉強、練習、家事をこなし、コーチに食らいついた努力と情熱の持ち主である。
再び、課題をクリアしようと、突き進むに違いない。
「記憶にあるのは長野五輪です」
以来、出場する日を夢見てきたという大舞台で、どのような滑りを見せるか、楽しみである。