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ファーガソンにも打つ手なしか?
マンUとイングランドの複雑なGK問題。 

text by

田邊雅之

田邊雅之Masayuki Tanabe

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2011/05/26 10:30

ファーガソンにも打つ手なしか?マンUとイングランドの複雑なGK問題。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

現役引退の理由として「そろそろ家族のことを考えたい」とコメントしたマンUの正GKファンデルサール。写真は、2008年のFIFAクラブワールドカップで世界一になった時のもの

どんな結果であれ、イングランド人GKはマンUに来ない。

 もちろん、この手の移籍交渉は蓋を開けてみるまでわからないが、仮にどんでん返しがおきても、ファンデルサールの後釜が外国人選手になるのは、ほぼ間違いないだろう(個人的には、リバプールからホセ・レイナを強奪したり、ピーター・シュマイケルの息子でリーズに所属するカスパーにゴールを任せる、あるいは、マンCからジョー・ハートを引き抜くのもシナリオとしては楽しいと思っていた。特にハートと契約するという離れ業をやってのければ、国産のゴールキーパー不足問題の光明が多少は差してくるかもしれないし、大きな話題作りにもなる。しかしファーガソンに、そこまでのサービス精神やイングランド代表への愛情を期待するのはさすがに無理がある)。

 ファーガソンは「ファン・デル・セーブ」の後継者探しという宿題を、順調に片付けつつある。しかしFAや代表チーム、そしてイングランドサッカー界全体は、延々と頭痛の種を抱えたままなのである。

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