SCORE CARDBACK NUMBER
グリフィーの600号が持つ
隠れた“意味”。
text by
出村義和Yoshikazu Demura
photograph byYukihito Taguchi
posted2008/05/29 00:00
「このチームには向こう20年、センターはいらない。ヤツはとんでもない大物だ」
当時就任したばかりのマリナーズの監督、ジム・ラフィーバー(現中国ナショナルチーム監督)は、19歳のケン・グリフィーの動きを見るなり興奮した口調でいった。'89年、スプリングトレーニング初日のことだった。
その後チームは父親シニアがかつて所属していたレッズに、ポジションはライトに変わったが、グリフィーはメジャー20年目を迎えても依然としてチームの中心選手として活躍を続けている。史上6人目の通算600号にあと3本(5月12日現在)というところまで迫った。