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<100人が語るRUN!特集> 村上春樹へのQ&A 「そうだ、ランナー村上さんに聞いてみよう」 (4)
text by
村上春樹Haruki Murakami
photograph byMizumaru Anzai
posted2011/04/07 06:00
ラン歴30年の村上さんがWEBで募った質問・疑問に、
ときどき真面目に、ときどきおかしく答えてくれました。
「Number Do」の第2弾「100人が語るRUN!」からのウェブ転載も
今回が最終回。村上さんは日本のレース環境をどう思っているのでしょうか?
Q.1~Q.9 Q.10~Q.16 Q.17~Q.22 Q.23~Q.26
Q.23 走っているとき、なぜか思い出し笑いをしてしまいます。周りから見ると完全に危ない人です。村上さんはこういう経験はありますか? 対策を立てるとしたら、どんなものがあると思いますか? (30代・女性)
ありますね。ついにこにこして、前から来る人が変な顔していることがある。でも変なことは考えないですよ。ごく普通のおもしろいこと。こればかりは対策はないですよねえ。まあ、あまり気むずかしい顔をして走ってるよりはいいと思うんだけど。
Q.24 とあるインド人のヨーガ行者の方が「生き物の一生の心拍数は決まっていて、心拍数の少ない動物ほど長生きをしている」と話していました。私は真っ先にフルマラソンを続けていらっしゃる村上さんのことを思いました。このことについて、どうお考えになりますか? (30代・女性)
僕は普段の心拍数が50ないぐらいで、病院に行って心拍をはかると「ああランナーですか」と必ず言われる。それだけ普段は下がっていて、逆にときどき走らないと心拍数が遅くなりすぎちゃう。だから走っている間は上がるけど、普段と平均すればちょうどいいんじゃないですかね。運動をし続けるのは心臓にはとてもいいことだと思います。
Q.25 走っているからこそ出会えたこと、出会えた景色、人とのふれあいなどで、忘れられない想い出があれば教えてください。 (40代・女性)
同じコースを、同じ時間に走っていると、よく会う人っているんですよね。べつに親しくなるわけではないんだけど、ひとつの風景として記憶していますよね。そういうのはすごく大切なことだと思うんですよ。話したことはないけど、そういうふうに出会ってきた人というのは、情景的にすごく大事だという気がします。世界と良い感じでつながっているというか。