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病床のあの男にもエール、高山善廣復帰の興奮。 

text by

門馬忠雄

門馬忠雄Tadao Monma

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photograph byEssei Hara

posted2006/08/03 00:00

病床のあの男にもエール、高山善廣復帰の興奮。<Number Web> photograph by Essei Hara

 「生きてるよ!」

 試合後、頭を氷で冷やしたノーフィアー・高山善廣(39)の第一声だ。707日ぶりの復帰戦はノアの7・16日本武道館大会。高山は、倒れた時の大阪大会での対戦相手だった佐々木健介(今回、左眼窩底骨折を隠して出場)と組み、GHCヘビー級王者・秋山準、三沢光晴組と激突した。脳梗塞を乗り越え、リング復帰を果たしたプロレスラーはこれまでに前例がない。そこにはこの日に賭けた彼の想いと、タッグを組むはずであった小橋建太(39・右腎臓腫瘍の摘出手術に成功、退院間近)へのエールが重なっていた。また、何よりも高山にはリングに戻れた喜びがあった。

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