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トリノ五輪で感じた、結果よりも大切なもの。 

text by

藤山健二

藤山健二Kenji Fujiyama

PROFILE

posted2006/03/09 00:00

 トリノ冬季五輪が終わった。日本選手が期待通りの成績を挙げられなかったのは残念だが「雪と氷の祭典」らしく、17日間の大会を通じて様々な感動のドラマが生まれた。フリースタイルスキー・モーグル男子で銅メダルを獲得したドーソンは乳児の時に韓国の警察署の階段に置き去りにされた。3歳の時、スキーの指導員をしていた米国人夫婦の養子となり、12歳からモーグルを専門とするようになった。五輪代表になったことで韓国内には「自分の子供ではないか」と名乗り出る人が続出して話題となったが、今でも誰が本当の両親かは分からない。それでもドーソンはゴール後、「どこかで両親がテレビを見ているかもしれないから」と顔がテレビに映るようにゴーグルを外し、記者会見ではまだ見ぬ本当の親への思いを語った。

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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