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1位・岡本和真でも3位・村上宗隆でもなく…急上昇2位・大山悠輔が「阪神打線を機能させた」主砲なワケ〈セ打者:貢献度指標ランキング〉 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byNanae Suzuki/Hideki Sugiyama

posted2023/12/31 11:08

1位・岡本和真でも3位・村上宗隆でもなく…急上昇2位・大山悠輔が「阪神打線を機能させた」主砲なワケ〈セ打者:貢献度指標ランキング〉<Number Web> photograph by Nanae Suzuki/Hideki Sugiyama

大山悠輔と村上宗隆。22年と23年の成績を比較してみると……。

 巨人は岡本和真が1位のRC107.08を記録したが、それ以外の主力打者の顔ぶれが変わった。丸佳浩が年齢を重ねる中で、岡本の前後を打つ打者が固定できないのが問題だろう。

 DeNAは牧秀悟が着実に実力を蓄えている。今季は最多安打、打点のタイトルを獲得したが、来季は村上宗隆、岡本和真と高いレベルでタイトル争いをするのではないか。ただそれに続く選手が心もとないところか。

捕手固定で少し成績の落ちた坂倉、貧打の中日は…

 広島は坂倉将吾が一塁から捕手に固定されて、打撃成績はやや落ち込んだ。西川龍馬はFA移籍したが、新しい中軸打者が欲しいところ。

 極端なピッチャーズパークのバンテリンドームを本拠とする中日は、ビシエドが衰え、現役ドラフトで入った細川成也が中軸を打ったが、他球団に比べて見劣りがするのは否めない。

 プロ野球の戦力は投打のバランスで見るべきだが、阪神は強い投手力と、中の上クラスの打撃力がうまく連携して優勝したと言えるだろう。ただし打線は水物。来季も同じとは考えられない。どんな展開になるか、今から楽しみだ。

<パ打者、セ投手編、パ投手編につづく>

#3に続く
〈パ打者:貢献度指標ランキング〉ここ2年の1位は吉田正尚・近藤健介も投高打低は続く…“山川穂高ほぼ全休+森友哉FA”に西武は泣いた

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