サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER

中村憲剛が語った「技術や戦術以上に大切なもの」とは… アウェイ決戦に臨む日本代表への熱い提言「サッカーの本質を問われる試合になる」

posted2022/03/22 17:01

 
中村憲剛が語った「技術や戦術以上に大切なもの」とは… アウェイ決戦に臨む日本代表への熱い提言「サッカーの本質を問われる試合になる」<Number Web> photograph by JMPA

勝てばW杯出場が決まるアウェイでの大一番。中村憲剛氏は「いち早くオーストラリアの狙いを察知し、対応すること」に加えて、あらためて「気持ち」の重要性を説いた

text by

中村憲剛+戸塚啓

中村憲剛+戸塚啓Kengo Nakamura + Kei Totsuka

PROFILE

photograph by

JMPA

 勝利すれば7大会連続7回目のW杯出場が決まる3月24日のオーストラリア戦。複数人の主力選手を欠くなか、厳しいアウェイ戦で勝ち点を得るために、日本代表はどのようなメンタリティで難敵オーストラリアに立ち向かっていくべきなのか。元日本代表MF中村憲剛氏が試合展開を分析し、“必勝”への熱い思いを語った。(全2回の2回目/前編へ)

◆◆◆

 メンバー発表のたびに騒がれる左SBは、長友佑都が先発すると予想します。彼は日本代表というチームの雰囲気を作ってきたコアメンバーのひとりです。過去3度の最終予選を経験してきており、イタリアやトルコ、フランスなどでくぐり抜けてきた修羅場の数は、間違いなく日本トップクラスです。そういったことも加味して、最終予選の最終盤においては、彼を起用するメリットが多いと思います。

 所属するFC東京では、厳しい状況に立たされています。それでも、最終予選の開幕時点は無所属でプレーしていました。テストマッチが中止になった中国戦とサウジアラビア戦でも、プレシーズンにも関わらずしっかりとプレーし、ベテランのプライドと意地を見せてくれました。批判を力に変える姿を見せてきた彼ならば、所属クラブでの立ち位置が厳しいことも力に変えていくでしょう。

 日本は昨年10月のオーストラリア戦から、5連勝を飾っています。さらに言うと、11月のベトナム戦からは4試合連続で無失点です。グループ2位まで盛り返してきた流れを継続する意味でも、大迫勇也と酒井宏樹以外はスタメンに手を加えなくてもいいでしょう。

「川崎フロンターレ組」の連携力にも期待

 今回のメンバーでは、旗手玲央が復帰を果たしました。

 セルティックへ移籍後すぐに結果を出して、試合を重ねてチームに馴染んできました。ここにきて色々な疲れが溜まってきている印象はあり、休ませたほうがいいという声も聞こえてきます。しかし、オーストラリアとのシビれる戦いです。心身ともに準備を整えていくでしょう。

【次ページ】 背水の陣を敷くオーストラリアの狙いを察知せよ

1 2 3 4 NEXT
森保一
川島永嗣
権田修一
シュミット・ダニエル
谷晃生
長友佑都
吉田麻也
佐々木翔
酒井宏樹
谷口彰悟
山根視来
植田直通
板倉滉
中山雄太
冨安健洋
大迫勇也
原口元気
柴崎岳
遠藤航
伊東純也
浅野拓磨
南野拓実
守田英正
三笘薫
前田大然
旗手怜央
上田綺世
田中碧
久保建英
中村憲剛
カタールW杯

サッカー日本代表の前後の記事

ページトップ