東日本大震災によって被災した鹿島アントラーズが奮闘を続けている。
13日に行なわれたアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のシドニーFC戦でアウェーながら3-0と快勝。一週間前の水原三星戦はアウェーで引き分けており、これで勝ち点を5に伸ばした。
震災の影響で3月28日に練習を再開したばかりとあってチームのコンディションは十分とは言えないものの、強い気持ちとチームワークでカバーしていた印象だ。
試合後には「With hope we can cope(希望とともに乗り越えよう)」との復興に向けたスローガンの入った横断幕を掲げている。
この思いをピッチの中で精いっぱい表現しようとしているのが、キャプテンの小笠原満男である。
盛岡で生まれ、大船渡で育った「東北が生んだ天才」。
小笠原は岩手・盛岡市の出身。中学卒業後、大船渡高校に進んで全国から注目を集めるようになり、「東北が生んだ天才」と称されるようになった。高3のときには全国高校選手権に出場してチームをベスト16まで導き、大会の優秀選手にも選ばれている。
東北で育ち、東北でサッカーセンスを磨いてきた。
2006年のドイツW杯の前に、小笠原からこんな話を聞いたことがある。
「冬の寒さは、寒いってもんじゃないです。雪でグラウンドが使えないし、練習になると体育館に行ってフットサルをよくやってました。3対3とか、4対4とかで。でも今思えば、これが凄くいい練習になったと思っているんですよ。人数が少ないんでボールがすぐに回ってくるから、何度もボールに触ることができる。それに狭い局面になることが多くて、そこでどうすればいいかを考えるじゃないですか。そういう感覚が磨かれるというか。だからグラウンドを使えなくても、僕にとってはハンディキャップでも何でもなかった」
彼は東北出身のサッカープレーヤーとして、誇りを抱いていた。
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