Number1150号〈それでも、やっぱり、スワローズ。〉では、途中にツバメコラムと題した2本の1ページ記事を挟んでいる。そのうちの1本「厳しさと優しさと――優勝監督の絶妙な循環」を今回のポッドキャストに登場する長谷川晶一さんにお願いした。
特集の中でどんな記事を立てられるのかを長谷川さんと打ち合わせしていた際、話題はスワローズの歴代監督へと移っていった。
「これまでスワローズには5人の優勝監督がいるんです。5人をパッと見た時に、大きく二つに分けられるなと思ったんです」
それはタイトルにも記した通り、「厳しさ」と「優しさ」。特に厳しさをもつ監督は外様としてスワローズにやってきた者たちで、優しさをもつ監督は現役時代からスワローズのユニホームに袖を通してきた生え抜きだ。
関根潤三、広澤達朗、野村克也…厳しい外様監督たち。
歴代監督を振り返ると、関根潤三、廣岡達朗、野村克也といった名将たちの印象が強く残る。それは外様として厳しさをもって弱小といわれていたチームに勝者のメンタリティを植え付けていったからだろう。

私はこの話を聞いて、「この自説を是非誌面上で開陳してほしい」とお願いした。
当初、「セ・リーグのお荷物球団」と呼ばれていた時代に、勝者のメンタリティを植え付けてくれたのが、広澤達朗、野村克也という厳しい外様の監督たちだった。だが、厳しさとは締め付け。ファミリー球団として知られるスワローズにとって、それは劇薬でもある。毒の威力が強まった時に求められたのが、優しい生え抜き監督だった。
「2000年代以降から生え抜きの優しい監督も出てくるんですが、優しさって弊害もあって、どうしても弛緩するというか、ゆるんでしまう。ある一定の時期は優しさによる選手の自主性を尊重して効果を出すんだけども、しばらくするとなあなあになって効果を発揮できない。これの繰り返しだなと思っているんです」
「池山さんの良いところは」
若松勉、真中満、髙津臣吾――厳しい外様監督のもとでその野球を教わりながら、スワローズの優しさも持ち合わせている監督たちが、選手たちをのびのびプレーさせることで、結果を残してきた。では池山監督はどうか。

「池山さんの良いところは、現役時代もそうだし、引退後楽天で野村さんのもとでコーチをやっている。コーチと監督としてID野球を学んでいる。外様の厳しさの薫陶を受けているという意味でハイブリッドになれるんじゃないか」
真中、髙津の両者も野村監督のもとでプレーはしたが、より濃くその薫陶を受けているのが池山監督だと指摘する。今季はまだ池山監督の厳しさの側面はあまり感じられないが、これからどのような姿になっていくのかが楽しみだ。
今回のポッドキャストでは以下のようなトピックについて話を聞いています。
- 取材対象としての厳しさ、優しさ
- 池山監督に「野村イズム」を感じることは?
- CS争い、最下位争い……今季はどうなる?
- 後半戦のキーマンは山田哲人
- 長谷川さんが目指していた「重版」の狙い
- ヤクルト特集を知ったファンの声は?
発売に際して、長谷川さんには普段スワローズ関連の情報を発信しているニュースレター「スワローズが好きだ! ~いつも、気づけば神宮に~」で本特集の宣伝を行っていただいた。そのお力添えを多分に受けて、発売翌日に5,000部の重版という結果となった。最新のスワローズ情報を知りたい方は是非ご登録してみては?
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