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独特の言葉で振り返る天才・羽生結弦の真実。

 ソチ五輪の代表選考は、稀に見るサバイバルだった。突出していたのはGPファイナル、全日本を制した19歳の羽生結弦選手だ。

 僕が初めてインタビューをしたのは彼が16歳のとき。強靭なメンタルがあり、さらに自らの将来、人生観までをもしっかりと見据えていた自己分析力に、僕は衝撃さえ覚えた。僕の想像を超えたスピードで成長する羽生選手を、彼独特の言葉で振り返ってみたい。


「表彰台に上がったときに、限界というものを感じました」

 '12年世界選手権で初の銅メダルを獲得したときの台詞だ。本来アスリートが環境を変える必要を感じるのは、結果が出ないときが多い。しかし彼は、まさに初めてメダルを首にかけようという瞬間に未来を見つめていたのだ。

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photograph by Asami Enomoto

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