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【動画】「心をうまくコントロールしたい」岸本遼太郎&薄根大河が語る“落とし穴”と箱根駅伝への決意「20年連続のシード権は重圧でしたが…」《徹底解剖:東洋大学2025③》
箱根駅伝など大学駅伝に挑む選手を動画でインタビューする連載「徹底解剖」に東洋大学の岸本遼太郎選手(4年)&薄根大河選手(3年)が登場。箱根駅伝における鉄紺の飛躍の鍵を握ると言ってもいい両選手は、今季のトラックシーズンでそれぞれ悔しい思いをしてきました。ロードを得意とする2人が駅伝シーズンへの決意を語ります。
NumberPREMIERでは公開中の酒井俊幸監督、網本佳悟キャプテンに加えて、松井海斗選手&内堀勇選手の動画インタビューを公開予定です。
「“たら・れば”の話にはなりますけど、自分が普通に走っていれば、11秒差で負けることはなかったんじゃないかなとも思っています。かなり自分の責任を感じています」
今年5月の全日本大学駅伝関東地区選考会で、東洋大はまさかの8位に終わり18年ぶりに本大会の出場権を逃しました。伊勢路への切符にはわずか11秒届きませんでした。その結果を受けて、懺悔の言葉を口にしたのは4年の岸本遼太郎です。

2年生の時の箱根駅伝で10区区間賞と鮮烈な学生三大駅伝デビューを飾った岸本は、今年の箱根でも4区3位と快走。チームは序盤で出遅れましたが、そのピンチを救う7人抜きの活躍で、20年連続シード権獲得の立役者の1人となりました。その後も好調をキープした岸本は、2月はハーフマラソンを2本走りまずまずの結果を残しています。鉄紺のエース候補として、さらなる飛躍が期待されていました。
しかし、新シーズンを前にケガ(足裏のイボ)をしてしまい、レースから遠ざかる日々。大学最後の関東インカレに続き、全日本選考会も走ることが叶わず、岸本はチームの敗退を重く受け止めていました。ケガはなかなか治らず、走れないことへの不安や焦りを抱えながらも、「心をうまくコントロールして」復活に備えてきました。
時間はかかりましたが、駅伝シーズンを前に復活への確かな手応えがあります。
「一回走り始めれば、戻りは早いほうだと思うので、しっかり巻き返して、駅伝シーズンは結果でみんなを引っ張っていきたいと思います」
前半戦走れなかった分も、岸本は活躍を誓っていました。

薄根大河「自分を見直すきっかけにも」
全日本選考会での敗退を悔やみ切れずにいる選手がもう1人。3年生の薄根大河です。
選考会2組目を任された薄根は第2集団でレースを進めていましたが、レース中盤に遅れを取ると33着に終わり、記録も30分台と力を発揮できませんでした。
「終わってからは、すごく悔しいっていう気持ちと、4年生や今までの先輩方に申し訳ないという気持ちが本当に強くて……。ちょっと切り替えができない部分がありました」

しかし、「自分を見直すきっかけにもなりました」とも言い、この悔しさを無駄にはしませんでした。6月のあおもりディスタンスチャレンジ記録会では、1万mで29分16秒93の自己ベストをマークし復調をアピールしました。
今年の箱根駅伝も、薄根にとっては自身が大きく成長するきっかけになりました。アンカーを任された薄根は、熾烈なシード権争いの渦中でタスキを受け、極度のプレッシャーとも闘いながら9位でフィニッシュして20年連続のシード権を守り抜きました。
「自分が生まれたくらいからあるシード権っていうのが重圧でした。最後ああいうふうに競り勝ったことが、自分の中で1つ大きなきっかけだったというか、自信につながりました」
今季は副主将を務める薄根。個性豊かな4年生と有力選手が多い2年生に挟まれ、“中間管理職”のような学年の代表として、チームを献身的に支えています。

岸本が語る「最後の箱根駅伝への決意」
動画では、以下のようなトピックについて触れています。
(岸本選手)
- ケガで出遅れた前半戦に考えていたこと
- 「爆発した感じ」足裏のイボの状態は?
- 走れないことへの焦りとの向き合い方
- 最後の箱根駅伝への決意と狙う記録
- 走り込む時期に愛用する足に優しいシューズ
(薄根選手)
- 記録会や練習で受けた酒井監督からのゲキ
- 3年生で副キャプテンに。役割は?
- 箱根駅伝10区で得た自信と〇〇の能力
- 来年は自分がキャプテンか?
- 4年生は「本当に癖が強い」の真意
岸手と薄根は共にロードの長い距離で持ち味を発揮するタイプであり、特に箱根駅伝では絶対に欠かせないピース。出番に備えて着々と爪を磨き上げている彼らの声をお届けします。(8月27日取材)
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