#1042

記事を
ブックマークする

《スペシャル対談》大迫傑と田澤廉が語りあったエース、箱根駅伝、そして指導者「僕の中の箱根が完結した感も」「考えてることは大迫さんと一緒」<Best Selection>

2026/01/15
2021年に初対談をした大迫と駒大時代の田澤
東京五輪で現役を引退した長距離界のパイオニアと、駒大の最強ランナーが箱根駅伝を前に初めて顔をあわせた。世界の舞台を見据える後輩に、先輩はどんな言葉を送ったのか。
 過去に雑誌「Number」に掲載された箱根駅伝記事の中で、反響の大きかったもの厳選して再公開します。《初公開:2021年12月16日発売「Number」1042号》

 日本の長距離界を牽引してきた男が東京五輪を最後に現役を退いた。大迫傑、30歳。早大時代に箱根駅伝で活躍、その後はアメリカに渡り唯一無二の道を歩んできた。

 その姿に憧れ、大学駅伝界の主役に成長した選手がいる。駒澤大学・田澤廉、21歳。トラックのタイム、駅伝の実績の両面で大学長距離界ナンバーワンの選手であり、強気な言葉もビッグマウスと感じさせないキャラと、懐っこい笑顔も併せ持っている。

 初対面の2人の対談は、指導者との関係性など普遍的なテーマへと広がった。

太田涼(スポーツ報知)=司会

田澤 はじめまして。よろしくお願いしまっす……めっちゃ緊張してます(笑)。

大迫 僕が解説をしていた全日本大学駅伝の区間賞インタビューで、順大の三浦(龍司)君たちとは話せたのに、田澤君とはその時間もなかったからね。

田澤 大迫さんは日本の本当のトップで、自分もこうなりたい……いや、それを超えるような選手になりたいという最大の目標でもあるので、やっぱり緊張します。

大迫 でも、トラックの持ちタイムだってあんまり変わらないし。

田澤 それは……シューズやスパイクが進化したおかげという面もありますから。

大迫 瀬古さんなんかも冗談半分に「おれが厚底を履いたら」って話をするけど、ナイキの厚底が出る前だって、シューズは進化し続けてきたわけだし、「記録は記録」っていう超シンプルな捉え方でいいんだよ。

 僕が田澤君のことを最初に知ったのは'20年の全日本です。アンカー対決を制して優勝テープを切る姿を見て、フォームも安定していて「トータルで強い選手だな」と。今の大学生って持ちタイムはいいけど、大切なところで勝ち切れない子が多いじゃない? でも田澤君の勝ち方からは、モチベーションの波が少ないことと、コンスタントに練習ができていることが伝わってきた。僕自身は大学1、2年の頃は精神的な波がけっこうあったから素晴らしいなぁって。

特製トートバッグ付き!

「雑誌+年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Asami Enomoto

0

0

0

この連載の記事を読む

もっと見る
関連
記事