ルイ・ヴィトンといえば、1983年以来、アメリカズカップに挑戦する艇を選抜するルイ・ヴィトンカップをオーガナイズし、一般には馴染みの薄かったセーリング競技の魅力を懸命にアッピールしてきたことで知られる。そのルイ・ヴィトンが、ニュージーランド政府やオークランド市などの後援を受け、今月末から2月14日まで、2000年と2003年にカップ争奪戦を繰り広げたオークランド沖で「ルイ・ヴィトン パシフィック シリーズ」と名付けた新しいセーリング・イベントを開催する。
今回は、陸上からの観戦を可能にするためオークランド市街に近いレース海面が選ばれているが、それ以上に興味深いのは使用されるレース艇である。エミレーツ・チーム・ニュージーランドとBMWオラクル・レーシングが、'07年用に開発した艇を2杯ずつ借り出し、参加各チームが交互に乗り換えることで条件をイーブンに近づけているのだ。これにより純粋にセーリングの技術を競うマッチレース形式の大会となる。エントリーした10カ国12チームには、世界の主要なセーリング競技大会に欠かすことのできないチーム・ニュージーランドやBMWオラクル・レーシング、ルナ・ロッサなどの強豪チームはもちろん、珍しいところでは中国やギリシャ、意外なことに法廷で係争中のアリンギも名を連ねている。
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