関脇の安馬が、一発で大関昇進を決めた。平成20年締めくくりの九州場所で、この一年、相撲ファンを裏切り続けた相撲界から久しぶりの吉報である。
秋場所後の安馬の稽古は、質量ともに群を抜いていた。場所後の休みはわずか1週間。身体が随分大きくなったとはいえ、幕内最軽量の129kg。本場所中の疲れは他の力士以上のはずだが、休みなしの猛稽古を敢行した。充実した秋巡業を終え、福岡入りした後は連日約50番の申し合いもこなした。圧巻だったのは、場所直前の3日間、出稽古に来た横綱白鵬との鬼気迫る直接対決。勝敗では圧倒されたが、20番ほどで息が上がる横綱が土俵を降りても稽古を続けたのだ。その驚異的なスタミナには白鵬も舌を巻いた。
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