女子ホッケー日本代表のFW千葉香織(ソニー一宮)が、オランダ・リーグのロッテルダムでプレーすることになった。期間は今年8月から来年5月までの10カ月。女子ホッケーではこれまで3カ月程度の海外移籍はあったが、フルシーズンの本格参戦は千葉が初めて。オランダは世界ランキング1位の強国で、日本のエースが世界最高峰の舞台でどんな成績を残すか、来年の北京五輪を占う意味でも注目される。
日本の女子ホッケーは前回のアテネ五輪に初めて出場したが、2勝(4敗)するのが精一杯で、8位に終わった。もちろん8位でも十分立派なのだが、マスコミ的に話題になったのはむしろ「資金難」の方だった。合宿や海外遠征をする費用がなく、大会前にはテレビのバラエティー番組などで大々的に取り上げられた。おかげで全国から寄付金が集まり、マクドナルド社が公式スポンサーに決定。マイナースポーツの悲哀を味わわされていた選手たちは、一躍日本選手団のヒロインとなった。それから3年、チームは着実に力をつけ、昨年9月〜10月のW杯では堂々5位に入るまで進化。12月のドーハ・アジア大会でも中国に次ぐ2位で見事に北京五輪切符を獲得した。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています