キーワードは14、15歳。近頃、リングスポーツの世界では15歳前後の台頭が目ざましい。K-1のHIROYAや亀田兄弟の三男・和毅がいい例だ。彼らはいずれも15歳で、今春中学を卒業したばかり。今年に入ってからK-1で2戦2勝のHIROYAは4月中旬に訪タイ。現地のインターナショナル・ハイスクールに通いながら、ムエタイの名門ゲオサムリットジムで修行するという文武両道の道を選んだ。
一般的にタイのインターナショナル・スクールは上流階級の子弟が通う学校として知られている。対照的にムエタイのジムは貧困層出身の10代が多い。両極端の環境に身を置くことで、HIROYAは人としての幅を広げようとしているのだろうか。現段階では人気先行の感が強いHIROYAだが、“金の卵”であることは事実。この逸材を生かすか殺すかは異国での本人の精進とともに、K-1のマッチメーク手腕にかかっている。
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photograph by Susumu Nagao