業界の盟主、新日本プロレスがゲームソフト会社ユークス(大阪府堺市)の子会社となった。
創業者であるアントニオ猪木が、11月30日付で発行済み株式の51.5%をユークス側に売却するというもので、関係者の間では10・8東京ドーム大会頃から噂になっていた新日本の身売り話だった。
'02年の創立30周年記念パーティーの席で「年商50億円達成、自社ビル建設」とスローガンを掲げてから僅か3年である。「あきれた」としか言い様がない。来春1月4日の東京ドーム大会以後、ドーム興行撤退の表明がより虚しく響く。
11月16日付の東京スポーツにみる猪木のインタビュー記事によれば、「すべてはオレの責任……」としながらも、「健全な経営に戻して軸足を固めればいい」というコメントがあった。日本プロレス時代から猪木の言動を知る者には、実入りが少なくなったから投げ出した、としか映らない。開いた口が塞がらない。
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photograph by Essei Hara