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「侍ジャパンに行くのがイヤだな、と」近藤健介と周東佑京が悩み、探し求めた“理想の打撃”とは何か?《常勝ホークスの遺伝子を持って》

2026/03/06
周東佑京 / 近藤健介
試行錯誤の3年を経て、打撃スタイルは激変した。いぶし銀の巧打者は、NPB屈指の強打者へ。代走の切り札は、ホークス不動のレギュラーへ。磨き上げた打棒を武器に、海外の好投手と対峙する。(原題:[常勝軍団の屋台骨]近藤健介&周東佑京「探し求めた理想の打撃」)

 ある日のグラウンドで、ソフトバンクの王貞治球団会長が「近藤は僕と同じタイプのバッターだね」と言った。世界のホームラン王は、じつは通算2390四球(2831試合)という日本球界歴代ダントツの記録保持者でもある。

 近藤健介は857四球(1361試合)で歴代38位タイとまだ遠く及ばないが、上位40名の錚々たる面々の「四球÷試合数」を算出すると、近藤は王、落合博満に次いで3番目に高い数値となるのだ。

「彼は自分のストライクゾーンを知っていますよ。今の選手は打球速度を上げるための努力や工夫はするけど、そこに(こだわ)る人が以前より少なくなった。もちろん判定は審判が下します。けど、それとは別に自分のストライクを作っておく。初球は小さく。カウント毎に広くしてね。自信をもって見逃した球をストライクと言われたこともありますよ。だけど堂々としていればいい。たまに逆もありますから(笑)。フォアボールをとれれば成績は上がる。それに、余計な球に手を出さず打つべき球だけにバットを出すから、結果的に打てるんですよ」

 近藤はこれまでに規定打席到達のシーズンが7度ある。そのうち6度で打率3割超えを果たしてきた。首位打者は2024年の1度のみだが、'17年には故障でシーズンの半分を棒に振ったものの、231打席で打率.413という驚異的な数字を残している。当時を振り返り、近藤は言う。

「日本ハム時代は『3割を打ちたい』ではなくて、首位打者を獲るのが目標。だから目指すのは3割2分とか、それ以上の数字でした」

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photograph by Hideki Sugiyama

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