秋のG?第1弾、スプリンターズS(9月30日、中山、芝1200m)は、3歳牝馬のアストンマーチャン(栗東・石坂正厩舎)が鮮やかな逃げ切り勝ちを収めた。
前日から降りだした雨が、レース本番までついにやまず、馬場は泥水が跳ね上がるのがスタンドからでも見える不良のコンディション。勝った馬だけがきれいな体で、着順が悪い馬ほどジョッキーともどもドロドロに汚れて帰ってくるという決着になった。
騎乗していたのは、42歳のベテラン中舘英二騎手。なんと、'94年のエリザベス女王杯(ヒシアマゾン)以来、13年ぶりのG?制覇だった。「もう引退も近いので、最後に大きいレースをプレゼントしようと思って頼んだんだ」という石坂調教師の軽口に対しても、ただ最敬礼を繰り返すだけだったのが印象的だった。
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photograph by Kiichi Yamamoto