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外国資本の参入によって、生産界はどう変わるのか。

2009/03/08

 UAE(アラブ首長国連邦)・ドバイの王族、マクトゥーム家が率いる巨大な競走馬事業団体がゴドルフィンである。世界中に牧場、育成場、スタリオン(種牡馬繋養場)を所有し、各国の腕利き調教師を選んで自慢の生産馬を送り込む。さらにはそのときに最も乗れているジョッキーまでをも専属契約を結んで抱えてしまう。世界一になるためには、お金を惜しむことはしないのが彼らの手法だ。

 ジャパンカップで最多の3勝をあげているランフランコ・デットーリ騎手が、長くゴドルフィンのファーストジョッキーの座に君臨している、と説明すれば彼らの目の確かさがわかるはずだし、指名されたジョッキーがどれほどの名誉と感じるかも理解できよう。武豊騎手も「ゴドルフィンのファーストが、即ち世界一の称号です」と断言して羨望の眼差しを隠さない。忙しい合間をぬって、たとえ短期でもヨーロッパやアメリカに足を運ぶのを決して厭わないのは、そういう夢を持ち続けているからこそと思われる。

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photograph by Shigeyuki Nakao

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