デビュー以来14連続KOと勢いに乗る“兵庫のタイソン”が王者・榎洋之に挑んだ8日の日本フェザー級タイトル戦。好カードに後楽園ホールは満員となり、試合も期待を裏切らず白熱の攻防が続いた。
緊迫ムードを一層高めたのは、不敗同士の対決に加えて「記録」がかかっていたからである。挑戦者・金井晶聡がこの日倒せば、放送席に座る浜田剛史さん(元世界J・ウェルター級王者)が20年前に樹立した15連続KOの日本記録に並ぶはずだったのだ。
世界的にはラマール・クラークの「44連続KO」というとてつもない数字が残っているが、今ではほとんど顧みられることがない。ローカルのスターによる“作られた記録”であることが定説になっているからだ。最多記録ではないが、ウィルフレド・ゴメスの36連続、ルーベン・オリバレスの26連続など、世界王者経験者の残した数字はそれなりに彼らが怪物王者であることを物語っている。
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