#1140

記事を
ブックマークする

「何か悪いことしたのかな」出場機会減やケガに悩む石川祐希が笑顔で前を向く理由…若き日本代表に求めることは?「オリンピックの切符を…」《特別インタビュー》

2026/04/01
イタリア11季目を迎えた日本代表の主将は、開幕前に掲げた目標を逃すとケガや起用法に悩む日々を送る。それでも前を向けるのは、なぜなのか――。(原題:[30歳の真価]石川祐希「2つの人格を携えて」)

 2026年2月7日、その日の石川祐希はいつもの様子とは違っていた。

 冬季五輪で沸き立つミラノから約200km離れたボローニャで開催された、コッパイタリア準決勝。負ければ終わりのトーナメント形式で行われる国内カップ戦で、石川が所属するペルージャはヴェローナにストレート負けを喫した。

 相手の勢いに押され続ける展開の中でのタイムアウト。いつもなら、輪の中心にいて、渡欧11年目の成果とも言うべき流暢なイタリア語で周囲とコミュニケーションを取る石川だが、あえて輪から少し離れたところに立っていた。指揮官の発する言葉に耳を傾けることもせず、淡々とただその場にいるのみだった。

 敗戦の瞬間も、石川は冷静に現実を受け入れていた。

「エネルギーがなかったわけではないけれど、いつものスタイルで戦ってもうまくいかず、何か変えてもよかったけれど変わらなかった。そのまま終わりまで行ってしまった、というのが外から見た印象でした」

 今季の目標は世界クラブ選手権、コッパイタリア、スーパーコッパ、チャンピオンズリーグに加え“スクデット”と称されるセリエAの優勝を含めた5冠の達成だった。その目標は、昨年末にブラジルで開催された世界クラブ選手権を制して臨んだ2冠目にして早くも儚く潰えることになった。しかも石川は、出場すら叶わずに。

昨季はリーグ戦21試合出場も、今季は14試合に留まる(3月19日時点) Takahisa Hirano
昨季はリーグ戦21試合出場も、今季は14試合に留まる(3月19日時点) Takahisa Hirano

 ペルージャではもちろん、イタリア国内でも数々の戦績を誇る石川は、なぜビッグタイトルがかかった試合で欠場したのか。理由は二つある。

特製トートバッグ付き!

「雑誌+年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Takahisa Hirano

1

0

0

この連載の記事を読む

もっと見る
関連
記事