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【動画】「2人が積み上げてきたものには差がある」井上尚弥vs.中谷潤人を川島郭志&飯田覚士はどう予想するか「どの距離で戦うかが重要に」《「Champion's Room」第1弾③》

2026/04/02
 プロボクシング元WBA世界スーパーフライ級王者の飯田覚士さんが、往年の名ボクサーたちと昔話に花を咲かせるとともに今のボクシング界についても語り合う「Champion's Room」。第1弾のゲストは同学年、同階級、そしてサウスポーという共通項の多い、元WBC世界同級王者の川島郭志さんです。
 全3回中の第3回は、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥選手に3階級制覇・中谷潤人選手が挑戦する「5・2東京ドーム決戦」の試合のポイントについてうかがいました。《第1回第2回も併せてご覧ください》

 ミラノ・コルティナ冬季五輪、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の次に待っている注目のスポーツイベントが、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥選手と3階級制覇・中谷潤人選手によるタイトルマッチです。5月2日、東京ドームがその舞台となります。

 尚弥選手が32戦全勝(27KO)、中谷選手が32戦全勝(24KO)といずれも無敗であり、権威あるボクシング専門誌『リング』のパウンド・フォー・パウンド(体重差がない仮定での最強ランキング)に名を連ねています(尚弥選手2位、中谷選手7位)。日本のみならず世界のボクシングファンから高い関心を集める一戦です。

3月6日、対戦発表の記者会見で握手する井上尚弥(左)と中谷潤人 ©KYODO
3月6日、対戦発表の記者会見で握手する井上尚弥(左)と中谷潤人 ©KYODO

 元世界王者の川島郭志さん、飯田覚士さんはどちらも現在はボクシングジムを経営するとともに、解説者としても知られています。

 2人はこの対戦をどのように見ているのでしょうか。

 川島さんは「尚弥選手が積み上げてきているものと中谷選手が積み上げてきているものでは差があります」と言います。

 同じ32戦ではありますが、尚弥選手はチャンピオンが集結するWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)出場など次々と強敵とのマッチメークをクリアして、かつ2階級において4団体王座統一を果たしています。ただ、川島さんはこう付け加えています。

「尚弥選手が過去ダウンしているのは左フック系(のパンチ)。中谷選手にもそれがあって、パワーとパンチの角度もある。アッパーもいいですよね。尚弥選手が研究して積み上げて試合に臨んでくるのでそれをもらうかどうかはわからないけど、その怖さはあります」

2025年9月14日 スーパーバンタム級4団体王座防衛戦でムロジョン・アフマダリエフに勝利 ©Takuya Sugiyama
2025年9月14日 スーパーバンタム級4団体王座防衛戦でムロジョン・アフマダリエフに勝利 ©Takuya Sugiyama

 オーソドックス(右構え)の尚弥選手、サウスポーの中谷選手ともにどんな戦いでもできる万能タイプだと言えます。飯田さんが試合のポイントに置くのは「距離」「位置取り」です。

「どの距離で戦うか、位置取りで優位に立ったほうにいいパンチが出てきやすい状況にはなると思います。逆に言えば、相手にとって嫌な位置に居続けるとか、そういうところが重要になってくるのではないでしょうか。右と左の違いもあって、今まで不利だったのにワンステップで逆転するポジション取りだってできるということもあり得ます」

 呼応する川島さんが一例として挙げたのが、昨年9月の井上尚弥―ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)戦です。尚弥選手がフットワークを駆使した出入りの激しいボクシングで完封しています。

「出入りが凄く速くて、あれをやられるとちょっと(パンチが)当たらないんじゃないかなっていう。まあ、戦い方によっていろんな読み方ができるなとは思います」

 読み合い、駆け引きにどのような超一流の応酬があるのか、そこが見どころだと2人は声を揃えます。

2025年6月8日 WBC、IBF世界バンタム級王座統一戦で西田凌佑にTKOで勝利 ©Takuya Sugiyama
2025年6月8日 WBC、IBF世界バンタム級王座統一戦で西田凌佑にTKOで勝利 ©Takuya Sugiyama

 動画ではもう一つの注目カード、WBC世界バンタム級王者・井上拓真選手に、4階級制覇の井岡一翔選手が挑戦するタイトルマッチについても語っています。

  • 尚弥―中谷戦とは違う、試合のポイントとは
  • 拓真選手が那須川天心選手との戦いで得たこと
  • 井岡選手の「精度の高さ」

 1時間を優に超えた2人のトーク。飯田さんは「もっといっぱい聞きたかった」と感想を漏らします。次は技術的な話をテーマに、と早くも〝リマッチ〟が決定しました。(3月5日取材)

©Takuya Sugiyama
©Takuya Sugiyama

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photograph by Takuya Sugiyama

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