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【阪神タイガース】「球団の評価はやっぱり佐藤だ、と」佐藤輝明、伊藤将司、村上頌樹、中野拓夢、高寺望夢、石井大智…2020年“神ドラフト”はいかに実現したのか《矢野燿大が秘話を明かす》
ドラフトの成否は、何年後かに分かる。ならばタイガースの2020年がいかに“神ドラフト”だったかを、今シーズンの圧倒的なリーグ制覇が裏付けている。
佐藤輝明が阪神の日本人選手では金本知憲以来となる40号を放って本塁打王となれば、村上頌樹は最多勝、最高勝率、最多奪三振の投手3冠を達成。石井大智は50試合連続無失点の日本記録を継続中であり、中野拓夢は入団から5年連続の100安打をクリアし、リーグ断トツの44犠打をマークしている。
編成、スカウト部隊とともに'20年を“神ドラフト”としたのが、監督だった矢野燿大である。4球団が競合した1位のサトテルをクジで引き当て、ケガを抱えていた村上を5位、獲得リストから一度外していた中野を6位、さらには最後の最後で石井を8位で指名した。
あれから5年が経ち、チームをけん引する彼らの活躍に目を細める矢野がいる。コロナ禍の難しいあの年に、なぜ神を舞い降ろすことができたのか――。

「クジを当てたときはホッとしましたね」
'20年10月26日、東京・グランドプリンスホテル新高輪。
1位を近畿大の佐藤で行くことは球団の総意で事前に決まっていた。関西学生リーグ通算14本塁打の新記録を打ち立てた左のスラッガーに対してはオリックス、ソフトバンクが1位指名を公表し、巨人も前日に指名の意思を表明している。
「この年は早川(隆久)をはじめ(注目される選手が)たくさんいたなかで、球団の評価はやっぱり佐藤だ、と。これだけのパワーを持っている選手が地元から出てくるというので、僕としても『それはそうですよね。分かりました』と。だからクジを当てたときはホッとしましたね」
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