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「東北福祉大の櫻井頼之介は…」タイガース黄金期継続に必要なドラフト戦略とは?「青山学院大の小田康一郎は成熟の域に」《安倍昌彦×西尾典文×菊地高弘座談会》
――2025年、セ・リーグを圧倒的な強さで制した阪神タイガースですが、「黄金期を5年先も継続していくためには、どのようなドラフト戦略が良いのか」ということで、本日はアマチュア野球に詳しいお三方に集まっていただきました。まず、今季は純国産の強力打線に加え、投手陣も生え抜きを中心にチームの強さを支えていた印象がありました。近年のドラフトは成功と評価できるのでしょうか。
安倍 '18年のドラフトは大阪桐蔭の藤原恭大選手、立命館大の辰己涼介選手を1位で外して近本光司選手。'22年には高松商業の浅野翔吾選手を外して1位に森下翔太選手を指名したように、阪神のドラフトは決して恵まれていたわけではないんです。ですが、このふたりをはじめ、'16年の大山悠輔選手や'20年の佐藤輝明選手ら、アマチュア時代からチームの誰よりも練習をする選手を1位で獲得してきた成果が、今年の優勝に繋がったんだと思います。
西尾 脂が乗っている20代中盤から30代中盤の選手が活躍しているところもポイントですよね。'15年のドラフトから参加した金本(知憲)監督が、「エースや1番、4番バッターになれる選手を獲らないと」と舵を切りました。今もその方針が踏襲されているかはわかりませんが、大きな転機だったと思っています。
菊地 糸原健斗選手('16年5位)や湯浅京己選手('18年6位)、石井大智選手('20年8位)のように、社会人や独立リーグで揉まれてきた逞しい選手を好む傾向もありますよね。阪神は育成で高校生を獲らない方針があることも含め、メンタルの強さというか、選手の内面も考慮しながら指名しているように感じます。
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