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《独占告白》「騎手になりたいと思ったのは…」坂井瑠星が父にぶつけた無数の『なんで?』と今も描き続ける未来予想図「想像以上の部分もあります。でも…」
坂井瑠星の父は、地方競馬の雄、東京都の大井競馬場で活躍した坂井英光。20歳の誕生日にようやく騎手デビューを果たした遅咲きの人だったが、息子・瑠星の成長とともに成績を伸ばし、2004、'05、'06年は大井の3位までランクを上げた。そのとき、瑠星は7~9歳。当時の南関東地方競馬(大井、川崎、船橋、浦和の4競馬場)は、的場文男(今年引退)、内田博幸(現JRA)、戸崎圭太(現JRA)が勝ちまくっていた時代で、「どうして、的場さんや、内田さん、戸崎さんばっかり勝つの?」と、同業の父としては答えに困る質問を矢継ぎ早に浴びせて、それが結果的に父を鼓舞していたのではなかったかと想像できる。
瑠星が騎手になりたいと思ったのは、なんと、幼稚園の頃だという。
「なにがキッカケで、いつ、ということもなく、記憶を振り返れば、そう思っていた最初の自分は幼稚園児だったなと。大井競馬場に行くのが大好きで、競馬には興味がなかった妹を“内馬場で遊ぼう”と言って連れ出して、彼女をあやしながら競馬を真剣に見ていたのは小学校に上がってからのことだったでしょうか」
武邦彦を父に持った武豊、武豊を10学年上の兄に持った武幸四郎のように、この世界で名を成した人は非常に近い身内に憧れが存在していたことが大きなプラスに働いたケースが少なくない。武豊は「騎手としての技術はもちろんのこと、日常生活においても、騎手はどう振る舞うべきか、どう振る舞うのがいけないことなのかを、父を見ることで身につけられていたのは本当にありがたいことでした」と語っている。
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