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戸崎圭太――痛恨の黒星を重ねて切り開いた新境地。

2022/11/02
'08年から'12年まで5年連続で地方最多勝を達成している
第一線で活躍するアスリートは、敗戦から何を学ぶのか――。“負けが常”の競馬において、3年連続最多勝を経験したトップジョッキーが、キャリアの転機となった敗北を語る。

【Defeated Game】
2007年4月18日 大井11R マイルグランプリ(南関東SII)
11着 ナイキアディライト(2番人気)

   ◇

 負けから学ぶことがある。そう力説するジョッキーがいる。2014年から3年連続でリーディングジョッキーに輝き、今年10月には3年ぶりにJRA年間100勝を達成した戸崎圭太、その人だ。

 ジョッキーの世界は敗北が日常である。勝率はリーディングのトップこそ2割台を叩き出すが、いくら名手であってもほとんどが1割台。何鞍騎乗しようとも、勝てない日があることなんてザラだ。

 穴馬で勝つこともあれば、人気馬で負けることもある。馬の実力が如実に反映されるだけに、いちいち己のせいにしていたら身が持たない世界でもある。それでも戸崎は真摯に敗北と向き合ってきた。20代、30代、40代とそれぞれで味わってきた「珠玉の1敗」によって、彼はジョッキーの真髄に導かれることになる――。

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photograph by TCK(TOKYO CITY KEIBA)

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