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「試合が遅くなるほど中谷に有利」“ドリームマッチ”井上尚弥vs.中谷潤人をアメリカ人記者3名はどう予想するか「中盤以降は激しい打ち合いに」《日本版レナード対ハーンズ》

2025/09/27
日本のみならず、世界のボクシング・フリークが首を長くして頂上決戦を待っている。ボクシング大国・アメリカの有名記者たちは、この戦いの行く末をどう予想するのか。(原題:[日本版レナード対ハーンズ]来春のドリームマッチをアメリカの記者が占う)

「井上対中谷戦にはすごくワクワクしている。ぜひ現地で取材したい試合だ。自腹で日本に飛んででも、この歴史的な戦いとイベントを見届けたいと思う」

「リングマガジン」のダグラス・フィッシャー編集長のそんな言葉は、世界中の多くのボクシングファンの気持ちを代弁しているのかもしれない。井上尚弥対中谷潤人の対戦ほど魅力的なカードは全階級を通じてもそれほど多いわけではない。

 現在はスーパーバンタム級の4団体統一王者でもある井上はすでに4階級を制し、その過程で世界最高のボクサーとして認められるようになった。中谷もすでに3階級王者となり、バンタム級ではWBC、IBFのタイトルを統一している。

Douglass Fisher ダグラス・フィッシャー 「リングマガジン」編集長
Douglass Fisher ダグラス・フィッシャー 「リングマガジン」編集長

「現在のボクシング界で最も魅力的で最高の試合」

 ともに「リングマガジン」のパウンド・フォー・パウンド・ランキングでもトップ10に入るエリート王者同士。来春に予定される直接対決が実現すれば、日本ボクシング史上最大のカードであるだけではなく、世界的なメガマッチとして海外でも注目を集めるはずだ。「リングマガジン」のライター兼編集者であるトム・グレイ氏が「現在のボクシング界で最も魅力的で最高の試合だと思う」と述べているのをはじめ、この日本人決戦こそが現代のNo.1カードであると主張する関係者は少なからず存在する。

 その背景には、欧米のボクシング界では強豪同士の潰し合いがなかなか実現しなくなった背景があるのだろう。ビデオグラファーとしては史上初めて全米ボクシング記者協会入りを果たした「FightHype.com」のショーン・ジッテル記者はこう説明する。

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photograph by Hiroaki Yamaguchi

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