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「角界の常識を覆す」雑穀米、酸素カプセル、稽古三部制…元関脇嘉風と中村部屋の“挑戦”を徹底検証《青学大・原晋監督の厳しい指摘とは?》
元関脇嘉風の中村親方が独立して部屋を興し、6月でちょうど1年となる。現在は総勢8名の弟子を抱え、五月場所で新入幕した嘉陽を筆頭に、十両のベテラン友風、同じく五月場所で新十両として土俵に上がった宮乃風と、3人の関取を擁している。
大相撲界の一日は、朝食を摂らずに朝7、8時頃から稽古が始まり、稽古後にはちゃんこを食べて昼寝。午後は自由時間となるのが長年の慣習だった。
しかし、中村部屋は“相撲界の常識”を覆すかのように、新風を吹き込んでいる。
まずは朝7時、大きなミキサーにナッツやプロテインなどを入れて作ったスムージーを摂取。栄養が体に行き渡った頃合いの9時からは、敏捷性を養うアジリティトレーニングを1時間。部屋の裏手を流れる隅田川のテラスで、専用のラダーやコーンを駆使し、巨漢力士たちが細やかなステップを踏む。友風はいう。

「もちろんキツイですけど、嘉陽も僕も土俵を丸く使って動く相撲ですから、このアジリティトレーニングの効果はあると思っています」
現役時代から、中村親方はひときわ筋力トレーニングに精通していた。
「いずれ部屋を持つことがあったら取り入れたいと、ずっと思い続けていたんですよ。ほかにも現役中に疑問に思うことがたくさんありました。『なんで朝ご飯を食べないんだろう?』『なんで朝に稽古をするんだろう?』って。古くからの伝統だから、誰も疑問を持たないままなんですよね。当時、トレーニングコーチを付けた時に教わったんです。食事を摂って充分に栄養を蓄えた状態で、体を動かすのが効果的だと。だから自分は現役時代、朝食を食べてから稽古していました」
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