
謙遜気味に聞こえる言葉は、本心だった。5月25日のレッズ戦で3打点を加え、その時点でメジャートップの49打点目をマークしたカブス鈴木誠也は、自己最速となる打球速度187kmの弾丸アーチを素直に振り返った。
「僕はあんまりパワーがあるタイプではない。いい形でいいポイントで捉えられれば、ああいう打球がいく。相手のボールの強さあっての打球だと思う」
最大5点のビハインドを追い付いた後、勝ち越しとなる鈴木の14号3ランには、カブスの中軸となった存在感が凝縮されていた。
日本での開幕2連戦では無安打に終わったものの、米国に戻ってからは徐々に調子を上げた。カブスは打線全体も好調でナ・リーグ中地区首位を走るなど、滑り出しは上々だった。4月中旬、スライディングの際に右手首を痛め、数試合を欠場せざるを得なかったが、5月1日には今季2度目の1試合2本塁打を放ち、打率は3割目前まで上昇した。
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