昨年、巨人とのクライマックスシリーズで敗れた後、ロッカールームで丸佳浩、菊池涼介らが号泣したという。今の強い広島には、その悔しさがチーム内に浸透しているように見える。「勝ちたい」という気持ちが伝わってくる力強い投打で、4月は球団新の16勝。中でも投手陣の充実ぶりは、2年連続2桁勝利の大竹寛(巨人)が抜けた穴をまるで感じさせない。
今季限りでのメジャー行きを容認されているエース前田健太は、「田中将大(ヤンキース)並みの働きを置き土産に」というファンの期待に応える仕事ぶり。ゴールデンウィークが終わった5月7日の時点(以下同)で勝ち星は3つながら、防御率はセ・リーグトップの1.54だ。
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photograph by Hideki Sugiyama