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「ビルドアップされた体が目についた」カブス・今永昇太の“肉体改造”と反省した「勘違い」《鈴木誠也がグラブに刺繍した「クビなぁ!」とは?》

2025/03/23
カブスの今永(左)と鈴木
東京ドームでの開幕戦で、王者と相まみえるのが2人の日本人を擁するシカゴの「ノースサイダーズ」。“投げる哲学者”は自身の生命線を再確認し、4年目を迎える好打者はキャリアハイを目指す。(原題:[カブスの両雄]今永昇太/鈴木誠也「肉体改造とDH脱却」)

 シカゴ・カブスが春キャンプを張るアリゾナ州メサは、今年も特有の強い日差しが照りつけた。シカゴの街では気温マイナス3℃を記録した3月上旬、メサではポカポカ陽気の27℃を記録。野球選手が準備を整えるには最高の環境の中で、メジャー2年目の今永昇太と4年目を迎えた鈴木誠也は“来たる日”に向け、準備を整えていた。

 2月18日、今永は早くも開幕投手に指名された。昨季、チームトップの15勝3敗、防御率2.91をマークした実績からすれば、東京でのドジャースとの開幕シリーズでなくても、彼がオープニング投手の大役を務めることに違和感を持つ者はいなかった。それほどの信頼を首脳陣から、そして地元記者からも得る左腕は自覚の程を口にした。

「何年野球をやっても、そこは目指すべきだと思います。当たり前のレベルを(昨季の成績で)上げてもらったと思う。決して低いハードルで見られていないと思うので、それは非常に光栄です」

 キャンプイン早々、今永のビルドアップされた体が目についた。昨季と比べ、胸板は一回り以上も厚みが増し、上腕の太さは身長178cmの投手とは思えないほどに逞しくなった。体重は変わっていないと言うものの、オフからのトレーニングの成果であり、そこからは彼が目指そうとするものの一端がうかがえた。

「筋肉量とか体脂肪とか、そういったものが目に見えて変わった部分はあるので、すごくいい。同じ体重でも去年とはちょっと違うかなと、自分でも動いていてもそういう感覚はあります」

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photograph by Yukihito Taguchi

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