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「血と汗と涙の積み重ね」ネイサン・チェンが語ったイェール大学での“文武両道”とスケーターとしての伸びしろ《独占インタビュー/2019年》

11月1日からグルノーブルで開催されたGPシリーズ・フランス杯で優勝し、その2週間前のスケートアメリカと合わせて無事に2連勝を遂げたネイサン・チェン。男子ではいち早く、GPファイナル行きの切符を射止めた。
「結果はもちろん嬉しいけれど、完璧な内容ではなく、まだまだ進歩させていきたいところがたくさんあります。でもGPファイナル進出が決まって、嬉しく思います」
こう本人が言ったように、グルノーブルでは細かいミスもあったものの、フリーで4度の4回転を降りて総合297.16を獲得。初戦のアメリカでは総合299.09と、安定したレベルを保ってきた。
コネチカット州にあるイェール大学で寮生活をおくり、カリフォルニアのラファエル・アルトゥニアンコーチに遠距離指導を受けながら競技スケートを続ける。この特殊なトレーニング環境に入って2年目だが、大会に向けての調整に苦労している様子はない。その秘訣は、どのようなことなのか。フランス杯の最終日、本誌の独占取材に応じたチェンは、こう語り始めた。
「夏休みの間は、カリフォルニアに戻ってトレーニングを集中してやりました。それで今季また一人で自主トレを続けていく新たな基盤を築いて、一歩成長できたかなと思っています」
具体的に、どのような部分に集中してトレーニングをしたのか。
「4回転はあまりやらなかったです。それよりも基本に立ち返って、ラファエルからこれまでに学んだ技術を、基礎から確認していきました。ジャンプも簡単なものから改めてさらっていき、しっかりと基礎を自分の筋肉に記憶させていったんです」
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