昨年12月、アラバマ州で行われた米女子プロゴルフツアーの最終予選会。新シーズンの主戦場をかけた争いで、馬場咲希は当落線上をさまよっていた。
5ラウンド90ホールに及ぶ長丁場。25位のボーダーラインをクリアすれば世界最高峰のLPGAツアーへ。できなければ、プロ2年目も“二軍”に相当する下部エプソンツアーでプレーすることになる。
最終日の18番ホール。外せばLPGA行きの望みが絶たれる8mのバーディパットはスライスラインを伝ってカップに消えた。ガッツポーズを一瞬作った手はそれから数十分、溢れた涙を拭い続けた。
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photograph by Shinta Yabe