#1109

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「ウィー・ウォント・ユウキ!」河村勇輝のNBAでのプレーで「小さな人間の強さ」と「スポーツ観戦の喜び」を再認識した

日本人4人目のNBA選手となった河村。コートに立つと敵地のファンからも大声援を浴びる

 おそろしく背の高い人たちがさっそうと揃い、まさに目を見張った。うまく書かないと偏見ととらえられる。でも、あれは異人種だった。

 瞳の色や蒙古斑の有無の話ではない。長身で精悍でおしゃれ。なんだか自分と同じ生き物には見えなかった。

 1991年6月28日。ボクシングのマイク・タイソンのファイトを追って米国のラスベガスへ派遣されていた。ホテルの広いロビーに哺乳類霊長目長身精悍おしゃれ科のグループがあった。記憶では5人くらい。同業者が「NBAの選手ですよ」と教えてくれた。

 なるほど仕立てのよいシャツをまとう2m級のアスリートはその場で3mはジャンプしそうだ。こちらは175cm。あきれて眺める顎が天井を向いた。

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photograph by AFLO

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